「のぼうの城」 豊臣軍にケンカを売った“でくのぼう”

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「のぼうの城」
11月2日(金)全国超拡大ロードショー
(C) 2011『のぼうの城』フィルムパートナーズ
配給:東宝、アスミック・エース
公式サイト:http://nobou-movie.jp/
Facebook:http://www.facebook.com/nobousama
Twitter:https://twitter.com/nobou_movie


 実話を小説化した戦国エンターテインメント『のぼうの城』(小学館文庫)。上下巻累計165万部突破の大ベストセラーとなったこの小説は、もともと映画の脚本だったことをご存知ですか?

 脚本家の登竜門と言われる城戸賞を、2003年に『忍ぶの城』で受賞した和田竜さん。間もなく映画化の話が持ち上がりますが、あまりにも壮大なスケールであるため、映画化実現は容易ではありませんでした。

 そこで、『忍ぶの城』の小説化を依頼された和田さんは、タイトルを『のぼうの城』に変えて執筆。2007年に出版された同作は、2008年に直木賞にノミネートされ、2009年に本屋大賞2位を受賞します。歴史小説ファンだけではなく、幅広い層から支持を集め、大ベストセラーとなりました。

 こうした動きを受けて、2008年に映画化が正式決定となり、2010年にクランクイン。長い年月を経て、ついに公開されるのです。

 時は戦国末期。本能寺の変から8年後の1590年。天下統一を目前に控えた豊臣秀吉(市村正親)は、最後の敵である北条勢を攻撃目標に定めます。秀吉から<忍城>を落とすよう命じられた石田三成(上地雄輔)は、武将として名を上げようと闘志を燃やし、2万の軍勢を率いて忍城に迫ります。


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大谷吉継(右・山田孝之)と長束正家(左・平岳大)とともに忍城へ向かう三成

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2万もの大軍が忍城へ攻め入る

 わずか500人の軍勢しかいない忍城。どう考えても勝ち目のない戦を避けて、秀吉軍に降伏するかと思いきや、「戦いまする」と言った男が!

 それは、忍城の城主・成田氏長(西村雅彦)の従弟でありながら、武将に求められる強さのかけらもない成田長親(野村萬斎)でした。でも彼は、その不思議な人柄から、農民たちに「のぼう様」(“でくのぼう”のこと)と呼ばれる人気者です。

 天下軍に刃向ったのぼう様こと長親は、幼なじみで戦に強い丹波(佐藤浩市)、丹波をライバル視する豪傑・和泉(山口智充)、自称“軍略の天才”靭負(成宮寛貴)といった仲間たちに加え、のぼう様を大好きな領民たちの心を動かして、驚くほど士気を高め、三成の水攻めにも、誰も考えないような突飛な奇策で挑むのです。


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仲間たちに支えられ、長親は忍城を守るために立ち上がるが……

 いやぁ、本当に面白かった! 笑って、泣いて、大いに楽しみました。資料に“興奮と感動のスペクタクル・エンターテインメント超大作”と書かれていましたが、正直に言うと、それほど期待していなかったんです(ごめんなさい!)。ところが、想像以上に素晴らしかった!

 何と言っても、本作の最大の魅力は、野村萬斎さんの名演技です。彼の登場シーンは、楽しいときも、感動的な場面でも、思わず涙が出てしまう。彼が演じるのぼう様と同じで、観客の心を瞬時につかむ力があるのですね。

 敵・三成役の上地雄輔さん、味方・丹波役の佐藤浩市さんをはじめ、野村萬斎さんの脇を固める出演者もみんな輝いていました。


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長親に密かに思いを寄せる男勝りな甲斐姫を榮倉奈々が演じている

 水攻めシーンや、迫力の決戦場面など、ビッグ・スケールな映像にも度肝を抜かれました。本作は、犬童一心、樋口真嗣のW監督で演出されているのも特徴的。それぞれの手腕が光り、見どころが満載です。

 ここが良かった、あそこも良かった、と書きたいことが次々と浮かんでくるのですが、とにかく、まずは見てほしい! 日本映画で“興奮と感動”を“体感”できるのは、幸せなことだと感じさせてくれる映画です。エンドロールに、舞台となっている埼玉県・行田市の現在の様子が映し出されるのにも、グッときますよ。
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by madame-f | 2012-11-06 06:11 | お薦め | Trackback | Comments(0)

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