今夜は十五夜

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お月見と収穫のお祝いは実は密接なとても関係にあります。

お月様と秋の収穫をお祝いする風習

 9月19日は古くから「名月」のほまれ高い中秋の十五夜です。澄んだ秋の夜空にぽっかりと浮かぶ丸くて大きなお月さまは、人の心をほっこりと、やわらかくさせます。

 世の中がどんなに便利になっても、時代がどんなに進んでも、太古の昔から、夜空に浮かぶ月はいつも変わらず、地球に住むわたしたちを照らしてくれています。この季節は、秋の収穫の時期にあたることもあり、全国でもさまざまな風習やお祭りが伝えられています。

 この時期が里いもの収穫期にあたることから中秋の名月が「いも名月」という別名で呼ばれることはよく知られていますが、この日を、はじめていも堀りをする「いも神さまの祭」と呼ぶ地域もあるそうです。

お供えを狙う「お月見どろぼう」

 かつては、この日に限って、どのいも畑からいもを取っても許されるという不文律が各地に伝わっていました。たとえば、長野県の安曇地方では、「たすきいっぱい」、「すげぼうず」などといって、たすきやすげ(わらの縄)で一束くくれるまでのいもならば、勝手にとっても許されるという風習があったとか。


 ほかにも、東北や関東地方などでは「お月見どろぼう」「名月さらい」などといって、月見のお供えを少しばかり盗む程度は公然と許されていて、むしろ、月見団子は盗まれるほうが縁起が良いという考え方すらあったようです。

 残念ながら、そういった風習は過去のおおらかな時代のものになってしまい、今は公然と行われるようなことはなくなってしまいました。とはいえ、関東地方や中部地方を中心に、中秋の名月の夜に、近所の子どもたちが「お月見どろぼう」として各家庭を訪れ、お菓子やお団子をねだるという風習は、今もわずかながら残っているようです。欧米のハロウィンの風習に似ていますね。


綱引きで豊作を占う風習 

九州・沖縄地方には、名月の夜に「大綱引き」をして、翌年の豊作を占うという風習が各地に残されています。

 中でも有名なのは、鹿児島県薩摩川内市の「川内大綱引き」です。毎年、中秋の名月に近い週末に行われています。秋分の日の前の夜に行われます(今年は9月22日)。

 1600年、関ヶ原の戦いに向けて、時の島津家が兵士の士気を高めるために始めたといわれる伝統的な祭りで、市民1500人の力で半日かけ練られた綱は、重さ7トン、長さ365メートル。「日本一の大綱」と言われています。

 沖縄県でも、那覇市、糸満市や宜野湾市など各地で壮大な大綱引き行事が行われます。綱を引くことで豊年(豊作)を引き寄せると呼ばれ、豊漁豊作はもちろん、厄よけや雨乞いの意味も込められているそうです。


○ 川内大綱引き 9月22日午後7時より
○ 沖縄大綱引き

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全国の神社でお月見祭り

 そのほかにも、全国の神社などでは、名月にまつわる行事が多く行われています。平安時代から、宮中では旧暦8月15日の中秋の名月を眺めながら詩歌や管絃を楽しむ「観月祭」が行われてきました。


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東京・日枝神社の管絃祭、雅楽演奏

 古都、京都では現在も、いくつかの神社などで風流な観月祭が行われています。特に洛北にある上賀茂神社の観月祭は、和歌などにも多く宴の様子がうたわれるほど歴史が古い行事です。美しい名月のもとで、雅楽や舞楽などの奉納行事を堪能することができます。

 ほかに下鴨神社、八坂神社、平野神社など、多くの京都の神社が観月祭を行っています。

 東京では、赤坂の日枝神社の中秋管絃祭がよく知られています。なかなか一般では見ることのかなわない雅楽・舞楽奉納を、月明かりのもとで心ゆくまで楽しむことができます。

 また、墨田区にある向島百花園の「月見の会」もとても風流。萩のトンネルなど、この時期を盛りとする秋の草花を眺めながら、見上げる十五夜の月の横にはスカイツリーも。幻想的な雰囲気が楽しめます。
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by madame-f | 2013-09-19 08:51 | お薦め | Trackback | Comments(0)