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皆既日食 旧暦1日に起きる天文ショー

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 ■「星の夜空」に浮かぶコロナの王冠

 白昼の太陽を月が覆い隠してしまう皆既日食が22日、鹿児島県のトカラ列島など東シナ海の島々で観測できる。今世紀最長の皆既日食で、日本の陸地から見られるのは46年ぶり。太陽の一部が隠れる部分日食なら日本全国で観察できる。壮大な天体ショーを前に、日食の仕組みや観察の意味などを紹介しよう。(伊藤壽一郎)

                   ◇

 ◆なぜ起きる?

 地球は太陽のまわりを約1年で周回し、月は約28日で地球を1周している。地球と太陽の間に月が入って一直線に並び、地球の一部が月の影に入る現象が日食だ。

 月の直径は3500キロで、太陽の直径は約400倍の140万キロ。一方、地球-太陽間の距離は地球-月間の約400倍で、直径の比率と同じ。「地球からは太陽と月がほぼ同じ大きさに見えるので、ドラマチックな日食が起きる」と、国立天文台天文情報センターの片山真人助教は解説する。
今回の皆既日食では、月と太陽がほぼ過不足なく重なり、月に隠れた太陽の一番外側の高温大気であるコロナだけが、王冠のように浮かび上がる。

 天体の軌道は真円ではないので、月が地球から離れた位置にあるときは、太陽よりもやや小さく見える。このときに日食が起きると、月が隠しきれない太陽の外縁部が金色の輪のように見えるため「金環日食」と呼ばれる。

 皆既日食が見られるのは完全に月の影に入る地域帯に限られ、その周辺では太陽の一部が欠けた「部分日食」となる。

 地球、月、太陽が一直線に並んでいる状態は、月の満ち欠けでは新月に相当する。だから、日食は必ず旧暦の1日(朔日)に起こる。今度の22日は旧暦では6月1日だ。しかし、新月のたびに日食が起きるわけではない。地球の公転軌道と月の公転軌道は、同じ平面にはないからだ。

 地球から見た太陽の通り道を「黄道」、月の通り道を「白道」といい、これらは約5度の傾きでずれている。このため、日食が起きるのは、新月の中でも、黄道と白道の交点付近を月と太陽が通るときに限られる。

◆謎多き天体

 太陽はもっとも身近な天体だが、「実は表面的な現象以外は全然わかっていない、謎多き天体」だと、片山さんはいう。

 たとえば、「中心ではどんな核融合反応が起きているのか」「表面温度は6000度なのに、大気であるコロナは、なぜ100万度以上の超高温なのか」「黒点はどうして11年周期で増減するのか」。

 これらの謎を解くため、皆既日食の観測は重要となる。ふだんは太陽光にかき消されてしまうコロナがはっきり見えるからだ。

 「太陽内の活動を映し出す鏡であるコロナは、人工衛星からも観測できるが、地上から詳細に観測することで初めて分かることも多い。今回は今世紀最長の皆既日食なので、多くのデータが得られるのではないか」と期待も高まる。

 ◆日食メガネ
 日食の観察にも十分な注意が必要だ。

 特に、部分日食は肉眼で見ると、強い太陽光や紫外線、赤外線が網膜の神経細胞を傷つける可能性があるという。

 黒い下敷きや感光したフィルム、すすで汚したガラスも、紫外線、赤外線が透過してしまうため不適当。片山さんは、「500円前後で売っているので、きちんとした減光フィルムを張った日食メガネを使ってほしい」と話している。

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by madame-f | 2009-07-17 06:03 | Trackback | Comments(0)

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