2008年 07月 12日
おじいちゃんおばあちゃんの優しい目 by ゆかり
今、わが家は二世帯住宅で階下には夫の母が住んでいます。そして、私の実家とは庭続きになっていて、いわゆる「お隣さん」同士です。この話をすると「本当に理想的な家族の形ですねえ~みなさんお幸せだわあ…」と言われることがよくあります。
夫の母や私の実家の両親は、静かに暮らしたいのに騒がしい…と思うことも正直あるかと思います。それに、つい最近も末っ子の息子のこじらせた風邪を「寝込んでなんていられない!!」と普段豪語している私がもらってしまって、熱まで出て「さすがにプチ寝込み…」状態になってしまいました。隣の母がおかずを運んでくれたり、元気になってきた息子と遊んでくれたり…。すると母にその風邪がうつって、それがまた父に飛び火して…。冬場もお腹の風邪を伝染させてしまいましたが、今回も本当に申し訳ないことをしたと心から思いました。ついつい実家には甘えてしまいがちなので、今度からは気をつけなきゃ…と肝に銘じました。
とまあ、いいところばかりでなくこんな風に困ったこともあるのですが、わが家の子どもたちにとっては、おじいちゃんやおばあちゃんがいつも身近にいてくれるので、本当にありがたいです。まだ小さな末っ子の息子は、ほぼ毎朝両方のおばあちゃんに遊んでもらいます。夫の母のところでは、夫の父のお仏壇に手をあわせた後、お湯呑みにあったかいお茶を少し入れてもらって、それをすすっては「あーーー」とため息まじりの感嘆の声…。毎朝、夫の母と爆笑してしまいます。
実家の母には「まてまて~」と家の中をぐるぐる回って追いかけっこをしてもらって、きゃーきゃー大騒ぎ…。階段を上って、2階の父の書斎に行って、父の仕事の邪魔をしたり、父の部屋から見える小川を抱っこして見せてもらって喜んだり…。朝、父と母の食事中に行くと、母のお茶漬けをパクパク食べさせてもらい、父におままごとを強要したり…。そんな風にとっても可愛がってもらって幸せそうに遊んでいます。中学生と小学6年生の息子と娘も、時間があるとき、私の実家に「静かだから集中できる…」と勉強を持って行って、ついでにおやつを食べさせてもらいながら、学校の話を聞いてもらったりするようです。
夫の母のところに行った娘はなかなか帰ってこないので「何してたの?」と聞くと「おばあちゃんがお茶を入れてくれて、ゆっくりお話してきたの…。おばあちゃんの学校のお話を聞いてたら面白かったよ~」と笑っています。
こんな風に温かい目が周りにたくさんあって見守られて育っていく…。熱海に来るまでは、孤軍奮闘で子育てをがんばってきましたが、それはそれで肝っ玉が据わってとてもいい経験でした。でも、今、満たされた顔でおじいちゃんおばあちゃんと遊んでいる子どもたちを見ると、こちらまで温かい気持ちになります。感謝感謝です。
*船井幸雄の長女であり、そして三児の母でもある佐野ゆかりさんのコラムです。熱海でのイキイキ子育て生活や、エコロジーを上手に取り入れた生活のしかたを、ゆかりさん流の運が良くなる習慣も盛り込んでお届けします。
by madame-f
| 2008-07-12 07:09
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